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吏讀 해독의 방법과 실제

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Authors

李丞宰

Issue Date
2008-12
Publisher
서울대학교 규장각한국학연구원
Citation
한국문화, Vol.44, pp. 241-267
Abstract
吏読は文章表記法の一種であり、次のような条件を兼ね備えた表記法だ。一つ目、韓国人が実用文を創作するときに利用する。よって原文を翻訳するときに用いる口訣とは大きく異なる。二つ目、韓国語の文法を基本としつつも部分的に漢語の文法が混用される。鄕札ではこの混用の例を探すことができないが、吏読ではこの混用が一般的だ。三つ目、漢字の訓と音を借用して表記することが原則としつつも韓国で独自に発達した文字(いわゆる口訣字)を使用することもある。独自の文字の一種である口訣字が墨書紙片の吏読文に使われたという事実は韓国の文字発達史において非常に大きな意味を持つ。吏読の槪念規定において大事なことがひとつある。韓国語の語順に沿った韓国語の語彙表記が登場したら吏読文とみる向きがあるが、これは必用条件に過ぎず十分条件ではない。吏読文かどうかを判定する際に最も重要な基準となるのは韓国語固有の文法形態が表記されているかという点だ。

正確な判読がすべての解読の出発点となるが、これは吏読にもそのまま当てはまる。解読方法として、確定したテキストを言語学的な階層によって精密に区切っていく方法を強調した。結果的に段落ㆍ文ㆍ単語ㆍ形態素などの言語学的な階層によって吏読文を区切る方法を提案したことになる。発芽期ㆍ成長期の吏読からは段落の区切りが言語形態として露出するが、成熟期の吏読では段落区切りが言語形態に直結することはない。発芽期の吏読では大部分が漢語の文法に沿って部分的にだけ韓国の文法が混用されるが成長期の吏読ではこれが逆転する。また、成長期の吏読では段落より小さい単位である文か言語表記の対象となりはじめる。単語の区切りが吏読解読の核心課題として浮上するのは多くの場合成熟期の吏読に入ってからのことだ。よって言語学的な単位を基準として区切る方法は吏読発達を記述するときにも寄与するところが大きいだろう。

自明なことではあるが、解読に先立って各種の資料を広く当たる必要がある。韓国の場合には鄕札ㆍ吏読ㆍ口訣の文章表記資料をすべて合わせてもその量が多くないため、これはそれほど難しいことではない。その一方、資料が少ないためむしろ多様な見解が提示されることにもなる。その際にはどれだけ多くの共時的論拠を確保できるかという点が是非を判定する基準となる。
ISSN
1226-8356
Language
Korean
URI
https://hdl.handle.net/10371/66939
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